どんな本?
生前の罪によって輪廻の輪から外れた魂が、天使の案内で再挑戦の機会を得る。中学三年生の小林真の身体に入り、自分の罪を思い出すことが課題になる。家族や学校との関わりを、他人の人生を一時的に生きる「ぼく」の視点から描く小説。
注目したいのは、人物について聞かされた説明と、実際に関わって得る印象との違い。最初に抱いた評価を保留して読むと、同じ人の別の面を受け取る余地が生まれる。題名の色のイメージを手がかりに、自分が人物を何色で捉えているか考えてみたい。
こんな関心がある人へ
- 人物への見方が変わる小説を読みたい
- 自分や他人への決めつけを考えたい
この本を読む、3つの視点
案内役の言葉と自分の観察
天使プラプラの説明は、読者にとっても最初の人物案内になる。聞いた情報と「ぼく」が経験したことを分けて整理すると、誰かの説明を通して他人を見る仕組みに気づける。
借りた人生という距離
真の生活を外から来た魂が引き受ける設定に注目したい。自分のこととしては見えにくいものが、他人の立場ならどう見えるだろう。語り手の距離感を意識すると、身近な関係も別の角度から考えられる。
評価を一つに決めない
人物の好ましい面と受け入れにくい面を、どちらか一方で打ち消さずに並べてみよう。好き嫌いが動いた箇所に印を付ける読み方なら、物語の出来事と自分の判断の変化を一緒にたどれる。
読み終えたら、考えてみたいこと
正解を探すためではなく、自分の読み方を見つけるために。
- 最初の人物評を読み直したくなった場面はどこで、何が判断を変えた?
- 一人の登場人物に二つ以上の色を選ぶなら、それぞれどんな面を表す?
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