どんな本?
孤児院で育ったジュディは、名前を明かさない人物の援助で大学へ進む。条件は、暮らしの様子を手紙で伝えること。彼女が「あしながおじさん」と呼ぶ相手に送る文章を通して、新しい生活をたどる物語。ここで紹介するのは谷口由美子訳の岩波少年文庫版。
読むときは、何が起きたかに加えて、ジュディがそれをどう言葉にするかにも注目したい。相手への報告には、書き手の好奇心や判断がにじむ。手紙を一通ずつ追い、自分なら同じ出来事をどう伝えるか考えると、彼女との距離を確かめながら読める。
こんな関心がある人へ
- 手紙で進む物語を楽しみたい
- 新しい環境での学びに関心がある
この本を読む、3つの視点
宛先がある言葉
日記と手紙では、同じ一日でも書く内容が変わるはず。ジュディが相手に説明しようとする事柄や、呼びかけの調子を拾ってみよう。誰に向けて書くかという形式そのものが、読みどころになる。
初めての経験を数える
大学生活での出来事を、読者には身近なことと、ジュディにとって新しいことに分けて眺めたい。知識の量で人物を測らず、知らない世界に出会うときの反応を比べる読み方ができる。
援助と自分の意志
誰かの支えで得た機会と、自分で選びたい気持ちはどう両立するだろう。助けてもらう側の感謝だけに目を向けず、本人の希望がどんな言葉になっているかを探してみたい。
読み終えたら、考えてみたいこと
正解を探すためではなく、自分の読み方を見つけるために。
- ジュディの手紙から、自分でも誰かに報告したくなった出来事を一つ選ぶなら?
- 支えてくれる相手に感謝しつつ、自分の希望を伝えるにはどんな言葉が使える?
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