『きみの友だち』を選ぶ手がかり
- 物語の入口
- 恵美と由香、二人の周囲にいる子どもたちから、友だちという関係を考える。
- 構成・この版
- 複数の物語を重ねて人物を見る連作長編。
- 注目したい違い
- 集団に受け入れられることと、特定の相手に分かってもらうことの違い。
- 読む前に
- 友情を一つの理想形にまとめるより、人物ごとに欲しい距離が違うことを考えたいときに。
設定・書誌は参照元に基づきます。「注目したい違い」と読み方は、作品を選ぶための当サイトの提案です。
どんな本?
足の不自由な恵美と、病気がちな由香。ある出来事を境にクラスのほかの子と付き合わなくなった二人の周囲には、人気者のブンちゃんや転校生のモトくんなど、それぞれの事情を持つ子どもたちがいる。複数の物語を重ねて、友だちという関係を考える連作長編。
読みどころを探すなら、誰が正しい友だちなのかと結論を急がず、人によって欲しい関係が違う点に目を向けたい。集団の中で認められることと、特定の誰かに分かってもらうこと。その二つを分けて読むと、身近すぎて説明しにくい友情を考える手がかりになる。
こんな関心がある人へ
- 友情をいろいろな立場から考えたい
- 学校での人間関係を描く小説が好き
この本を読む、3つの視点
「みんな」は誰を指すのか
登場人物が集団を気にする場面では、実際に意見を言っているのは誰なのかを確かめたい。人数が多いことと、一人ひとりの考えが同じであることを分けると、学校での居心地を細かく捉えられる。
近くにいる理由
同じ時間を過ごす二人でも、一緒にいる理由まで同じとは限らない。恵美と由香の関係を起点に、安心、共感、競争心など、ほかの人物との関係を比べるための言葉を探してみよう。
章をまたいで人物を見る
連作という構成を生かし、ある章で抱いた人物の印象を次の章でも持ち歩いてみたい。目立つ性格だけで覚えず、その人が置かれた状況も書き留めると、異なる立場の子どもを読み比べやすくなる。
読み終えたら、考えてみたいこと
正解を探すためではなく、自分の読み方を見つけるために。
- 集団からの評価と、一人の相手からの理解が食い違う場面を選ぶなら?
- 登場人物の一人を友だちと呼ぶとして、どんな時間を一緒に過ごしたい?
自分の読み方を残す、小さなメモ
あらすじを書き写す代わりに、一つの場面から自分の問いを残す方法です。
関係の矢印を描く
人物同士がどれくらい近づきたがっているかを、片方向ずつ考える。両者が同じ関係を望んでいると決めつけずに記録する。
章を越えて一人を見る
印象の残った人物を一人選び、別の章で見えた面を並べる。どの視点で見たときに理解が変わったかを話し合ってみる。
読む前に、確かめたいこと
一人だけの視点を追う本ですか?
出版社は連作長編として紹介しています。恵美と由香だけでなく周囲の人物も扱うため、章をまたいで人物の見え方を考えられます。
『みんな』という言葉をどう読めばよいですか?
誰がその言葉を使い、誰を含めているのかを具体的な名前に戻す方法を提案します。集団の意見と一人の願いを混同しない手がかりになります。
学校が舞台の別の本と比べるなら?
『桐島、部活やめるってよ』も複数の人物から学校を見られます。本作は友情に求める距離、桐島は一つの知らせを受け取る立場の違いを入口に比較できます。
この本が紹介されている動画
この版のISBNを概要欄で確認できた、現在掲載中の動画です。
動画を読み込めませんでした
時間をおいて、もう一度お試しください。
この読書ガイドについて
出版社などの公開情報を参照し、AIを用いて紹介文と読む視点を作成しています。作品の設定・書誌と、当サイトが提案する比較の軸・読書メモ・問いを区別しています。実読レビューや動画の発言の要約ではありません。作品の設定・書誌は以下の参照元で確認できます。
参照情報の確認日: · 編集方針について